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既存エレベーターの地震対策は、どのようなものがありますか?
   
エレベーター耐震基準の変遷

エレベーターの耐震基準についても、建物同様時代の流れに沿って見直しが繰り返されてきています。

1) メーカーによる自主基準時代 
1971年(昭和46年)以前:公的基準なし。
2) 旧耐震基準時代
  1972年(昭和47年):昇降機防災対策標準((社)日本エレベーター協会)の制定
  かごやおもりの脱レール防止対策(人身災害の防止) 
    巻上機、制御盤の転倒防止対策(エレベーター運行機能維持)
    地震時のエレベーター運行方法(閉じ込め防止、被災拡大防止)
3) 新耐震基準時代
  1981年(昭和56年):エレベーター耐震設計・施工指針((財)日本建築センター)。公的基準の制定。
  かごやおもりの脱レール防止対策の強化(かかり代の増加)
  ・  巻上機、制御盤の転倒防止対策の強化(設計用水平震度アップ)
  ・  ロープ類引っ掛かり防止対策の強化(適用範囲の拡大)
4) 新新耐震基準時代
●   1998年(平成10年):昇降機耐震設計・施工指針(最新:2002年版(財)日本建築設備・昇降機センター)
  ・  おもりブロックの脱落防止対策の追加
  ・  巻上機、制御盤の転倒防止対策の強化(設計用水平震度アップ)
  ・  ロープ類引っ掛かり防止対策の強化(適用範囲の拡大)
  ・  (エスカレーターの耐震設計基準の制定)
 
エレベーターの耐震対策メニュー
1)  優先順位A 
  (1)  地震時管制運転装置の設置
      地震発生時の閉じ込め防止として、地震感知器との連動によりエレベーターを最寄り階に停止させます。
  (2) 脱レール防止対策
      ガイドシューに外れ止め板を取り付け、かごレールからの脱レールを防ぎます。
  (3) 釣合いおもりの落下防止対策
      釣合いおもりブロックが枠から落下しないよう外れ止めなどを取り付けます。
  (4) 機械室機器の転倒、移動防止対策
      機械室内にある制御盤や巻上機などが地震動により移動、転倒しないよう固定を強固にします。
2) 優先順位B    
  (1) レールの補強  
      基準の応力、たわみを満足するようブラケットを追加するなどしレールを補強します。
3) 優先順位C
  (1) 張り車ロープ外れ止め対策
      ロープが張り車の溝から浮き上がり、外れるのを防止します。
  (2) 昇降路内の突出物の対策
      地震時に調速機ロープ、釣合いロープ、テールコードなどが突出物と接触したりに引っかからないようにするため、振れ止めなどを設置します。
  (3) 主ロープ外れ止め対策
      網車から主ロープが外れないよう、ロープガードを設けます。

 
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