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住戸内部の地震の被害はどのようになりますか?
   
日本建築学会の「阪神淡路大震災 住宅内部被害調査報告書」によると、20〜30階の建物について家具転倒率と負傷率を階別に調べたところ、高層階ほど被害が大きくなっています(表1)。
これは通常の建物では高層階ほど揺れが大きいということに一致します。

地面で震度4であっても、高層階では震度5弱、5強になることを頭に入れて地震対策をとることが必要です。

ちなみに震度5弱で食器類が落下する可能性があり、震度5強でタンス類が転倒する可能性があります。

阪神淡路大震災の例を見ると、揺れの大きさ、床材の違いにより、タンス類は動いたり倒れたりしています(表2)。

フローリングなど滑りやすい床では家具類は動きやすく、クッションフロアなどの滑りにくい床では転倒しやすかったというデータがあります(表3)。

また、テレビなどは高層階では組み込んでいたところから飛び出す、遠くまで飛ぶなどし(表4)、キャスターのついた冷蔵庫、ピアノはその場から大きく動いていました。

これらの予防には、金具類による固定が有効です。家具類の上部にL型金具、ベルト・チェーン、突っ張り棒の設置や、足元にストッパーや粘着マットを挟むなどの方法があります。

固定する場所は、強度のある天井や壁とし、床材に応じた固定方法とすることが重要です。フローリングなど滑りやすい床材では、ストッパーや粘着マットのみを取り付けると、何もしないより転倒し易くなるおそれもありますので、天井固定と足元固定の併用が効果的です。

とはいえ、全ての家具を固定するのは困難です。

そこで、高さと奥行きの比が大きな家具、重い家具、中身が散乱すると危険な家具、避難通路や寝室にある家具、上下2段に分かれている家具を優先して取り組むとよいでしょう。


表1 家具転倒率と負傷率


表2 洋タンスの被害

表3 床材による家具転倒率の違い

表4  テレビの被害
表1〜4
出典)日本建築学会 「阪神淡路大震災住宅内部被害調査報告書」 20〜30階の建物被害データ
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マンション再生協会