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防犯、居住環境、付加価値等を考慮した場合、サッシの改修工事は、どのようなこととなるのですか?
   

サッシの役割と必要性能

住戸のサッシは屋外・共用部分と室内・専有部分を区画し、雨露をしのぎ、採光・日照や換気・通風、人の視線をコントロールすることにより室内環境を保全するものです。
と同時に建物の統一美観を整えるもので、各戸が勝手に形状を変更することはできません。
サッシは管理規約上、専用使用権がある共用部分と位置付けられるので、その改修や取替工事には区分所有者の合意が必要となります。
サッシは通常アルミ枠にガラスがはめ込まれており、開閉できるようになっていますが、次ぎのような性能が要求されます。
   
(1) 強度・防火性 : 所定の耐風圧強度及び防火性能を持つこと。
(2) 水密・気密性 : 台風の時など風雨の侵入を防止すること。
(3) 遮音性 : 屋外の騒音を防止し、静かな室内環境を保持できること。
(4) 断熱性 : 窓開口部からの冷暖房エネルギーのロスを少なくする性能を持つこと。
(5) 防犯性 : 犯罪を防止する高いセキュリティー機能を持つこと。
(6) バリアフリー性 :  躓きがちな下枠の跨ぎは除去し、握力が衰えても開閉しやすいレバーハンドルに。
(7) 内法高 :  内法高さが180cm以下で低く感じるものは、できればサッシ上の垂壁を除去し、内法を高くする。

サッシの改修方法

最近、サッシの断熱性、防犯性が強くいわれるようになってきました。
サッシ枠のガラス溝巾に余裕がある場合、単版ガラスをペアガラス(2枚のガラスの間に真空層をもったもの)に変えることにより断熱性能が飛躍的に向上します。
又、普通板ガラスを網入ガラスや合わせガラス(2枚のガラスの間に樹脂フィルムをはさんだもの)にすることにより防犯性を高めることができます。
ガラスだけでなくサッシ全体を改修する方法として次ぎのようなことがあります。
既存サッシの外側に新規にサッシを取付けることにより、気密・水密・遮音性能や断熱性能は向上します。
また、1階住戸にはシャッターや鎧戸などを付加することで、防犯性や遮音性、断熱性が高くなります。
サッシの更新工法には、「既存サッシ枠を残したまま、障子だけを取替える」「既存サッシ下レールのみ、新品に更新する」「既存枠に新規サッシ枠を被せ、障子も更新する」「既存サッシ枠を撤去し、新たに枠・障子共更新する」などがあります。
このうちサッシ撤去工法は、工事が大変(騒音、振動、工期、室内側修復、工事費)なので実施するには、難題の多い工法です。

サッシの更新工法

 

(1)外付け二重サッシ工法

(2)内付けサッシ工法

(3)被せ工法

(4)持ち出し被せ工法




既存サッシの外側(抱面部)に新規アルミサッシを取り付ける。 (共用部分に追加する)必要がなくなれば各戸の判断で既存サッシは取り外す。
全戸一斉、管理組合主導での取付が可。

各戸の発注で、既存サッシの内側に専有の新規サッシを設置する。
既存サッシを除去する場合は、管理組合の承認が必要。
この場合、新規サッシは既存サッシと同等以上の各種性能を保持していること。

既存サッシは枠だけ残し、障子は撤去する。
その跡に、ひとまわり小さな新規サッシを枠ごとはめ込む。
新規サッシの有効寸法は、巾高さともひと廻りちいさくなる。

既存サッシは枠だけ残し、既存サッシ枠の外側に、新規サッシを被せる。除去する。
新規サッシの内法は既設より少し低くなる。


専有部の面積が広くなる。

専有部の面積が狭くなる。

専有部の面積は変らない。

専有部の面積が広くなる。

 
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